Loading...

Loading...

製品情報

マイコプラズマ核酸キット

体外診断用医薬品

品名 ジーンスペクト Mpn
一般的名称 マイコプラズマ核酸キット
製造販売承認番号 30700EZX00029000
統一商品コード 326094110
規格 12 回
処理液
10 µLx12
反応液A
12 µLx12
反応液B
13 µLx12
貯蔵方法 -60~-20℃ 遮光保存
有効期間 12ヶ月間

他に包装がありますので、お問い合わせください。

  • 別売:「Mpn陽性コントロール」(1 mL×3、統一商品コード326094141)

使用目的

咽頭ぬぐい液又は鼻咽頭ぬぐい液中のマイコプラズマ・ニューモニエのデオキシリボ核酸(DNA)の検出(マイコプラズマ・ニューモニエ感染の診断の補助)

キットの構成

①処理液
デオキシアデノシン三リン酸[略名:dATP]
デオキシシチジン三リン酸[略名:dCTP]
デオキシチミジン三リン酸[略名:dTTP]
デオキシグアノシン三リン酸[略名:dGTP]
②反応液A
DNA Polymerase
③反応液B
Mpn 特異的プライマーF
Mpn 特異的プライマーR
Mpn 特異的プローブ

キットの特長

  1. DNA 精製が不要です
  2. 最小検出感度:15 コピー/テスト
    (機種によっては同様の結果を得られない場合があります)
  3. 汎用PCR装置に加えてAutoAmpTMにも搭載可能です

* 遺伝子解析装置 AutoAmp は株式会社島津製作所の製品です。

測定原理

本品はリアルタイムポリメラーゼ連鎖反応法(リアルタイムPCR法)を測定原理として、マイコプラズマ・ニューモニエ(Mpn)由来のDNAを特異的に検出する試薬です。検体中にマイコプラズマ・ニューモニエ由来のDNAを有する場合、Mpn特異的プライマーF、Mpn 特異的プライマーR、デオキシアデノシン三リン酸(dATP)、デオキシシチジン三リン酸(dCTP)、デオキシチミジン三リン酸(dTTP)、デオキシグアノシン三リン酸(dGTP)、DNA Polymerase を混合し反応させると、マイコプラズマ・ニューモニエ由来のDNAに特異的な核酸増幅反応が起こります。マイコプラズマ・ニューモニエ由来のDNA増幅の検出はMpn 特異的プローブに標識された6-FAMの蛍光検出によって行います。

試薬の調製方法

(1)処理液
そのまま使用します。
(2)反応液A
そのまま使用します。
(3)反応液B
そのまま使用します。

必要な器具・器材・試料等

  1. リアルタイムPCR装置
  2. 恒温装置(90℃設定が可能なもの)
  3. マイクロピペット及びフィルター付チップ
  4. 小型遠心機(スピンダウン用)
  5. ボルテックスミキサー
  6. 氷(クラッシュアイス)又はそれに相当するもの
  7. PCR反応容器
  8. 反応容器冷却用のアルミブロック
  9. 前処理用容器(0.5~2 mL)
  10. 反応液調製用容器(0.5~2 mL)

リアルタイムPCR装置の設定

使用するリアルタイムPCR装置の手順書に従い、下記の通りに設定してください。

  1. 検出チャネル
    マイコプラズマ・ニューモニエ(Mpn):6-FAM
    (励起波長470 nm、蛍光波長520 nm)
    インターナルコントロール(IC):Cy5
    (励起波長640 nm、蛍光波長682 nm)
  2. PCR 反応液量 25 μL
  3. PCR サイクル

アプライドバイオシステムズ QuantStudioTM 5 Dx リアルタイムPCR装置(ライフテクノロジーズジャパン株式会社)での例

ステップ 温度 時間 サイクル数 蛍光検出
1 95℃ 1分 1 なし
2 95℃ 5秒 45 なし
3 60℃ 30秒 あり

測定(操作)法

試薬は室温で融解し、ボルテックスミキサーにてよく混和後、スピンダウンして、使用時まで氷上で保管してください。

装置での使用例
アプライドバイオシステムズ QuantStudioTM 5 Dx リアルタイムPCR装置
1.前処理

操作はすべて氷上(クラッシュアイスなどで冷却したアルミブロック上)で実施してください。

  • (1) 検体をボルテックスミキサーでよく攪拌してください。
  • (2) 前処理用容器に処理液6.5 μL 及び検体6.5 μL を添加し、ボルテックスミキサーでよく混合してください。
  • (3) 90℃の恒温装置で5分間の加熱処理を行い、スピンダウンした後、氷冷してください。
  • (4) 前処理後は、速やかに測定を行ってください。
2.PCR 反応液調製

操作はすべて氷上(クラッシュアイスなどで冷却したアルミブロック上)で実施してください。

  • (1) 反応液調製用容器にPCR 反応液を調製してください。

試薬必要量

構成品 必要量(1テスト分)
反応液A 8.4 µL
反応液B 9.6 µL
総量 18 µL
  • (2)各試薬を混ぜた後、ボルテックスミキサーでよく混合し、スピンダウンした後、氷冷してください。
3.PCR 反応

PCR反応容器に、上記で調製したPCR反応液15 µL、前処理済み検体10 µLを添加し、ボルテックスミキサーでよく混合し、スピンダウンしてください。調製後は、直ちに測定を始めてください。

測定結果の判定法

下記に従い判定してください。

1.各プローブの判定
Mpn、IC 共に反応時間内に増幅曲線の立ち上がりがみられた場合は(+)、反応時間内に増幅曲線の立ち上がりがみられない場合は(-)と判定してください。

2.検査結果の判定
各プローブの判定結果を元に、以下の判定方法に従い、判定してください。

Mpn IC 判定
(+) (+) 陽性
(+) (ー) 陽性
(ー) (+) 陰性
(ー) (ー) 無効

無効の場合は検査をやり直してください。